“インスピレィション”

soulbeauty.net(2007.10.14 OA)

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蒼いほど若い頃、

“インスピレィション” という語が好きでした。

辞書によると、

「直観的なひらめきや、瞬間的に思い浮かんだ着想」という意味ですが、

私にとって、

それはまさに「神が降りてくる瞬間」と呼ぶにふさわしい神聖な体験で、

その魂が震えるほどの高揚感に、私は幾度となく酔いしれては、

突き動かされるように、イメージの冒険を重ねて行きました。

けれど、オトナになって、

いつからか、“インスピレィション” という語を、私は使えなくなりました。

どうしてなのか、

その神聖な輝きは色褪せて、言霊が薄まったように感じて、

口にすることが恥ずかしくなってしまったのです。

そんな語が、いくつかあります。

 インスピレィション 感性 クリエィション ヒーリング スピリチュアル

 etc…

ある概念が流布されて人口に膾炙されることには功罪があるように思います。

キーワードひとつで説明を省略できるようになる反面、

本質への道のりは、

縮まるどころか、むしろ遠くなっているような気がしてなりません。

遠い雲の、その高さにハッとしたり、

夕暮れの見事に、ガッと心動かされたり、

心が何かにクッと反応する瞬間。

それは唐突に訪れて、

雷のように、魂の遠い地平を一瞬だけ照らしだす。

そして、その閃光は、

私たちに「いのち」の奥行きの、距離と深さを照らし出す。

 どうしてだろう?

 “ひらめき” って、いったい何のためにやって来るんだろう? 

私は、その光を恩恵だと思うのです。

残像の記憶は、

私たちが暗闇の中で走るための、確かなガイドになってくれるのですから。

むしろ、

光は一瞬だけで充分なのかも知れません。

「いのち」のリアリティは、

暗闇の中で、感覚を研ぎすませて走ることにこそあるように、

私は感じています。

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